64bit版のWindows7について調べているうちに、Officeはどうなっているのかと興味がわいたので調べてみました。
Office 2010には64bit版が存在するようです。
…が、結論から書くと普通の状態で導入するメリットは今の所ないようです。
分かりやすいメリットとしてはExcelで2GB以上の大きさのスプレッドシート(ブック)を扱えることができるということだけのようです。
普通の人で2GB以上のExcelブックを使うことはまずないでしょうし、企業内でも極めて稀なケースかと思います。
というかそもそも2GB以上のデータを扱うのにExcelを使うというのは、東京ドーム30個分の畑を手で耕そうとするようなものではないでしょうか?
それだけ数の多いデータなら専用のデータベースソフト(OfficeのAccess、SQLサーバー、Oracle等)を使うべきでExcelでやるべきではないと個人的には思います。
百歩譲って、特別な事情でExcelでやった方が有利になるということがあったとしてもそれをデータベースを使ってできないとは考え難いのです。
更に、この小さなメリットのために数百個の頭痛の種がデメリットととして挙げられています。
詳細はマイクロソフトさんのウェブサイト(http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ee681792.aspx)に書いてあります。
これだけ読むと64bit版のOfficeを使う意味がよくわかりません。
64bit版を開発するためにOfficeの開発チームはどれくらいの時間をかけたのでしょうか?
そして32bit版との互換性等のテストをどれだけの時間をかけてしなくてはいけなかったのでしょうか?
更に見つかった問題に対応するための方法を考え、一般の人でも分かるように文書化し翻訳し…
少なく見積もっても優秀な方々が数百時間以上かけて行った作業でしょう… 最低でも数百万円(おそらくは数千万円)はかかっているはずです。
マイクロソフトさん全体で64bitを推進するという大きな流れのなかでの作業だったのか…
それとも次期Windowsは完全に64bit化されることを見越して今回から準備をしたのか…
作ってみてあまり多くのユーザーには使ってもらえないと分かったのか…それともやる前から分かっていたのか…
大企業のプロの仕事を知らない私にはとても興味のある内容です。