整列の教育

子供の頃、テレビでオリンピック開会式の入場シーンを見て、整然と並んで入場する国が多い中、選手各々がバラバラで好き勝手に歩いて入ってくるアメリカ選手団を見て、なんてだらしないのだろうと思いました。
(そして、その国が金メダル獲得数1位であることに納得がいきませんでした…)

逆に高校野球の開会式で一糸乱れずに入場行進する球児の姿はとてもかっこよく見えました。

これまであまり深く考えたことはありませんでしたが、この感じ方は実は結構大切なことなのではないかと最近思うようになりました。

というのもそれが私達が受けた「整列の教育」の結果だからです。

 

小学校・中学生と体育館で全校集会がある時はまず各クラス全員が廊下に「背の順」で並んでそして、前のクラスの後について整列して体育館まで移動しました。

小学生の頃などは、移動中の私語まで禁じられていたような気がします。

あ、幼稚園時代には隣の子と手をつながなくてはいけなかったように記憶しています。

高校生時代のことはあまり覚えていませんが、入学式や卒業式はきちんと整列して入退場したように思います。

また、体育の授業ではやはりぴしっとした列を作って並ばないと怒られましたし、教室の机は整然と並んでいることが求められていました。

社会人になってからも、駅では「整列乗車」なるものがすっかり定着し、始発電車がある駅などでは、先発、次発、次々発と3列に分かれて列をなします。

大人気商品の発売前にできる行列では、列を乱す並び方をする人は悪と見なされてしまいます。

 

この「整列の教育」は日本人の行動、考え方、そして文化に大きな影響を与えているような気がします。

気が向いたらまた考えてみようと思います。

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