人の何気ない言動に傷つくことは誰にでも経験があることだと思います。
でも自分を「実際に」傷つけているのは、他人の言動や外部の環境ではなくて自分自身だとお考えの方は意外に少なく思えます。
外部の力が私達の内部の何かを動かし、その動いたものが心を傷つける… こんなイメージだと私は考えています。
分かり難いですねよ…。
何か目に見えるもので似たようなものはないか…と考えてみたところ近いイメージが一つ思いつきました。
昔、雑貨屋さんなどによく置いてあった銀のボールが5つぶら下がっていて端っこの一つのボールをはじくと反対側のボールが飛び出す… あれです。
正式名称は「衝突球」と言うのだそうです。(youtubeに素晴らしい動画がありましたのでリンクさせて頂きました)
画面の右側2つのボールが「外界」、左側2つが「自分の内側」、そして真ん中の一つが「境界」と考えて見てください。
外界からの影響は直接内側の心に触れるわけではなく、境界を通じて内側のボールを動かします。
そして、心に直接当たるのは内側のボールなのです。
だからなんだ?と思われるかもしれませんが、これは結構すごいことなのです。
外側からの力をコントロールすることは私達には難しいのですが、内側は多くの場合自分でコントロール出来ます。
最初は難しくても練習をすればだんだん出来るようになると思います。
例えば、外界からの刺激が境界を通じて内側に来たときに、その衝撃が隣のボールに伝わらないようにしたらどうでしょうか?
(ショックを吸収するシリコンをつけるとか、衝撃の動線からずらしてしまうとか…)
内側のボールが心をたたくこともなくなりますので、痛くはないわけです。
世界はあなたがうごかしているでも書きましたが、私達がみる世界は私達がその世界をどのように見たいかによって全く違うものになります。
それと同じように、外側の世界が私達に影響を与えるときにも、私達自身がそれをコントロールすることが出来るのです!
(実際に意識しなくても人間が短時間にあまりにも大きな衝撃を受けると、内部にその衝撃を伝えないようにするメカニズムが自動的に動くことがあるそうです)
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