「感じ方」は変えられないけれど「みかた」は変えられる

人に優しく出来ない、いつもイライラしてつい怒ってしまう、毎日がツライことばかりで… という人はもしかしたら「人に優しくしよう」「イライラしても怒らないようにしよう」「ツライことも乗り越えて強くなろう」と頑張らない方がよいのかも… というお話です。

  1. 人間がある事象に直面したときの「感じ方」は簡単に変えられるものではない(もし不可能でないとしても)

    例えば、自分がこれから不幸になると思った時には、不安や悲しみを感じるのが普通です。
    この不安や悲しみを自分の意志の力で消すことは、自分の意志で心拍数を調整するのと同じくらい(又はそれ以上)に難しいことだと思います。

  2. 「ある事象」は「ある状況」を特定の「見方(みかた)」(視点)で見た一つの結果で、多くの場合同じ状況でも違う見方(=違う事象)が存在する

    会社をクビになったという「状況」を悪いことと考え自分はこれから不幸になると「見る」ことはできます。 
    しかしこれが唯一の「見方」ではなく、「しばらく自分の人生についてゆっくり考える時間が出来た」という別の見方もあります。

  3. 自分が習慣的に抱く感情を変えたいと思ったら「感じ方」を変えようとするのではなく、「モノの見方」を変える方が楽

    ある状況を見て自分が不幸になると見た時に、うれしいと感じるようにするのは「無理」「やせ我慢」「自分に対して嘘をつく」ことになってしまいます。
    しかし、同じ状況でも自分が幸せになると「見れ」ば、自然にうれしいと「感じる」ことが出来るかもしれません。
  4. 見方を変える(視点を変える)のはそれほど難しくなく、少しの訓練で出来るようになる

    視点を変えるには、ほとんど全ての状況で自分が見ている視点が唯一の見方でないということを知る必要があります。
    その上で「ある状況」を異なる視点の「見方」を最低でも3つ書き出します。
    書き出した3つの「見方」の中から自分が一番気持ちいい見方を選び、それを自分にとっての「事実」として捉えます。

  5. 「他人」と「過去」を変えようとするより「自分」と「未来」を変えようとする視点の方が楽

    「あの人が悪いから…」と見るよりは「自分がこうすれば…」という視点の方が建設的ですし、楽な場合が多いと思います。
    また「あの時こうしておかなかったから…」と見るよりは「次はこうしよう」と見るほうが「考えるフリ」をして無駄に過ごす(=悩む)時間が減るはずです。

 

同じ状況でも見方を変えれば感じ方が変わり、見方は自分で選択することが出来る…。

ということは世の中全て自分の思い通りに出来るとも言えそうですね。

そう思えるのは私のような自分勝手でおめでたい楽天家だけかもしれませんが…
(私の場合は「少しは頑張ったら」とよく言われます 笑)

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