福島に行っていました

地震の後、福島市で一人暮らしをしている義母のところに2週間ほど行ってきました。(3月16日~)

本当は記憶が鮮明なうちにもっと早く書いておくべきだったのですが、どうも書きたいという気持ちになれずについにこんな時期にまでなってしまいました。(まぁいつものことではありますが…)

これを書く目的の1つは、お世話になった方々への感謝の気持ちを私自身が忘れないようにです。

1.羽田空港にて(ANAさん)
今回は羽田から福島空港への臨時便を使わせてもらい、そこからバスで福島市に入る経路をとりました。
(新幹線が動いていなく、東北道も一般車両は通行できず、なによりレンタカーもガソリンもなかったからです)

水、食糧等々をたくさん詰め込んでいたので預ける荷物の重量制限はおそらく超えていることは分かっていましたので数千円の追加料金が必要になるだろうと準備をしていました。

ところが荷物を預ける時に「追加料金です」と言われるよりも前に、「荷物の中に支援物資は入っていました?」と予想外の質問をされました。

質問の意味がよく分からず(もしかしたら叱られるのではないかとという不安さえありました)「あ えっと 水とか食糧とか入っていますが…」と答えました。

「そうですか。 それでは重量オーバーの追加料金は当社で負担させて頂きます」とANAの職員の方がおっしゃってくれたのです。

通常は福島空港への便は出していないANAさんが東北のためにと臨時便を出してくださっただけでもありがたいのに、追加料金をこんなにもさわやかに免除して頂けるなんて…

ANAさん本当にありがとうございました!(後日談ですが、微力ながら何かできないかと思いANAさんの株を購入させて頂きました)

2 福島空港から福島まで(福島交通さん)

おそらく私が今まで乗ったフライトの中で最短だったと思います。 アメリカ人が言う「One Jump(ひとっとび)」がまさに今回のフライでした。

離陸後上昇したと思ったら5分で下降を始め、スグに着陸という感じでした。

福島空港から福島市までは福島交通さんのバスにお世話になりました。 まずは福島空港から郡山駅まで乗せて頂きました。

車内は、被災地に向かう方が多かったように感じました。赤十字の職員の方や私達のように大きな荷物を持った方が多かったです。

福島空港(須賀川)から郡山駅までコンビニは数十軒、ガソリンスタンドも10軒以上ありましたが、開いているお店は1軒もありませんでした…。(3月16日です。)

郡山の駅前も開いている店はほとんどなくひっそりとしていて、季節外れの大雪が余計に陰鬱な風景にしていました。

実はこの時点で福島市(または仙台市)に入るルートを提供していた会社はほとんどなく福島交通さんがほとんど唯一の交通手段だったのです。(少なくても私達が調べてた限りでは他に選択肢は見つかりませんでした)

福島交通さんのOBとしてお知り合いがたくさんいるNPO法人の矢吹さんによると、郡山から福島への高速バスを緊急車両として扱ってもらい高速道路を通れるように福島交通の幹部の方が、行政に強く働きかけたお陰で確保されたルートだったということです。 それもいち早く…。

この福島交通さんのご尽力がなければ私達は福島市には行けていませんでしたし、その先宮城や岩手の被災地を目指す方々も移動出来なかったのかもしれません。(もちろん被災地から外に出る方の貴重な移動手段にもなっていいたことでしょう)

福島交通さん本当に本当にありがとうございました!

3 郡山から福島へのバス車中(ドライバー 佐藤さん)

郡山から福島へのバスのドライバーさんもとても素晴らしい方でした。

重い空気の車内を少しでも明るくしようとしてくれてか終始暖かい笑顔でいらして私達へ思いやりのある優しい声で語りかけてくれました。そして時にはおどけて疲れ切った車内の私達を笑わせてくれました。

そのお陰もあって大変な時にもかかわらず福島駅に着く頃には車内はとても優しい空気になっていました。

自発的にドライバーさんが荷物を下ろすのをお手伝いする方がいたり、先に降りる方には補助席に座っている方が喜んで通るスペースをつくったりと お互いを思いやる気持ちにあふれているように感じました。

ドライバーの佐藤さん 本当にありがとうございました!

こうして新幹線であれば1時間30分程度でいける福島まで約7時間30分かかりましたがたどり着くことができました。

お力添えを頂いた皆様 本当にありがとうございました!

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