アメリカで一番勉強になったことで今でも役に立っているものは何かと考えると真っ先にこれが浮かびます。
これを最初に教えてもらったのは英語学校でした。 「作文をするときには魔法の数字3を使えばたいてい間違いはありません。」とのこと…
つまり、文章の構成として、イントロダクション(導入)、ボディー(本文)1、ボディー2、ボディー3、コンクルージョン(結論)のボディーが3つであることを指してのことでした。
日本の起承転結に慣れている方には馴染みが薄いかもしれませんが、英語圏の文章の多くはこの イントロ、ボディー1、ボディー2、ボディー3、コンクルージョンで書かれています。
ボディーの数は1では少なく、5では多すぎる…、 つまり3が一番適していると聞いてその時は「なるほど そんなものか」と思いその後は一応そのパターンを使って文書を書くようにしていました。
その後大学に進むと1クラスで月に1本~2本のペースでリサーチペーパー(A4で4~5枚程度の論文)を書かなくてはいけないこともよくありました。
他のやり方も知らない私は自然に英語学校で教えてもらったパターンを使って書いていったのです。
私の英語力は日本人としては人並み程度あったかもしれませんが、ネイティブの「大学生の」アメリカ人が書く文書を仮に60点とするとやはり20点~30点程度だったと思います。
それでも私は論文で5段階評価で4以下をとったことはありませんでした。(もっとも外国人だからという教授の計らいは大いにありましたが…)
これは全て魔法の数字「3」のお陰だったと思っています。 そして日本に帰ってきてからもこの方法は仕事に活用させてもらっています。
この魔法の数字「3」は文章を書くときにはもちろん役に立ちますが、実はそれだけでなく広い分野で簡単に応用することが出来る非常に強力なツールです。
私と一緒に仕事をする人(主に部下)にはこの魔法の数字「3」の活用方法をお伝えするようにしてきまいした。
ただ、残念ながら口頭での説明ではなかなか理解してもらいにくいものなので(主な原因は私の説明能力の低さですが…) 文書にしてみようと思い、不定期ではありますがこうして書き始めることにしました。
魔法の数字「3」のお陰で私はたくさんの得をさえてもらいました。人生が変わったと言ってももしかしたら大げさではないかもしれません。
そして多くの方の仕事、家族、人間関係、人生の目標に至るまで幅広い応用分野があると私は思っています。
この情報が皆様の人生を少しでも実り多いものにするお役に立てたとしたら、私にとってこれ以上の喜びはありません。