今朝のNHKのニュースで大学の入学式について取り上げていました。
最近は親が入学式に参加するケースが増え、大きな大学では場所が確保できないので、二部制、三部制を組んでいるとのことでした。
私はまずこの段階で驚いてしまいました、私達の世代は中学校の入学式でさえ親が参加するのは半分以下だったように覚えています。
高校ではPTAの役員の方以外はほとんど親族が参加していたという記憶はありません。
大学に関しては日本と違ってそもそも入学式なるものがありませんから比較はできませんが、もし私が日本の大学に入れてもらえたとしてもおそらくそれほどたくさんの親を見ることはなかったのではないかと想像しています。(地方から出てきた方を除けばおそらく高校よりも少ないのではなかったでしょうか?)
そして更に驚くことがありました。学生へのインタビューで親が入学式に参加することを皆「うれしい」「ありがたい」と口々に言うのです。男の子までもが…
これは大変素晴らしいことです! でも私達のころにはなかった反応です。中学の入学式に母親が来ていてとても恥ずかしかった記憶があります。
照れから母親を避けて友達と先に家に帰ったように覚えています。 両親がご参加くださった友達は本当にバツの悪そうな顔をしていました。
その点、最近の学生さんは、周囲の目を気にして自分の気持ちを抑えてかっこつけることなく、素直にそして、正直に親への感謝が出来るんですね。
「日本は悪くなっている」と言われる部分も多いですが、こういうところは良くなっている部分の一つではないでしょうか。
ただし、会社を休んでまで子供の大学の入学式に参加するお父様には私は必ずしも共感はできませんが…。
ところで、人の目を気にせずに正直にという点では他にも感じていることがあります。 それは長靴です。
最近雨の日に長靴を履く方が増えたように思います。それも若い方々に…。
梅雨時にはデパートに「長靴コーナー」まで出来ます。(私が知っている長靴売り場は、ホームセンターか近所の安売り靴屋さんだけでした…)
私は小学生のころには長靴を履けば濡れずにすんで便利なものという認識はありましたが、それよりも格好悪いものという意識の方が強くて出来れば履きたくないものでした。
人の目を気にして、便利さに背を向ける… やせ我慢とか見栄っ張りというのは少し違うかもしれませんが、どちらにしてもそれ自体はあまり格好がよいものではないと今では思います。
見た目よりも機能性を重視したり、人の目よりも自分の感情を大事にする。
これも日本の西洋化の一つかもしれませんが、私はこれに大賛成ですし、豊かさのサインの一つではないかとさえ思います。
(でもそう言いながら 個人的には親に大学の入学式に来てもらいたいとは今でも思いませんし、長靴は畑以外ではあまり履きたいとは思いませんが…)