私が金の天気予報 銀の天気予報を読ませて頂くことになったきっかけが少し変わっています。
実は作者の甥御さんにご紹介頂いたのです。
ご存知の方も多いと思いますが、ウェザーニューズ社は、世界最大の民間気象情報会社です。
そして、このウェザーニュース社の創業者 石橋 博良さんがこの本の著者でいらっしゃいます。
読ませて頂いて一番最初に感じたのは、ウェザーニュースにお勤めのみなさんは幸せだろうなぁ ということです。
私が考える「理想の会社」がほとんどそのまま現実としてそこにある… そんな印象さえ受けました。
自他ともに認める(一見すると)社長らしくない社長の石原さんは(新入社員でも石原社長ではなく石原さんと呼ぶのだそうです)、実は社長として一番大事な仕事を集中してやっていらっしゃる方なのだと思います。
逆に、「誰が見ても社長だよあの人は」という社長が本当に社長の仕事をきちんと認識してやっているかというと… 私の個人的な経験からいうとあまり多くはないと思います。
素晴らしい経営者が書かれた本ですからもちろんビジネス書としても良書だと思いますが、実は天気予報という身近なテーマについてほとんど何も知らなかったということも教えてくれる教養書でもあります。
例えば、戦争中は気象情報は機密事項になるので、市民が知ることは出来ないとか、気象予報士は実は(広域な)予報をしてはいけないとか…
個人的な思いが理由なのですが、あとがきで思わず涙が出そうになりました…。
「何でも自分ひとりでやろうとおもわないこと」「三人いれば経営はできる 作る人、売る人、数える人…」
理想の会社を創りたい方、理想の会社に勤めたい方、そして今の職場を理想の会社に近づけたいと思う方におすすめです。
会社のあるべき姿の良い例を示してくれる良書だと思います。