‘本’ カテゴリーのアーカイブ

金の天気予報 銀の天気予報

2011年8月1日 月曜日

私が金の天気予報 銀の天気予報を読ませて頂くことになったきっかけが少し変わっています。

実は作者の甥御さんにご紹介頂いたのです。

ご存知の方も多いと思いますが、ウェザーニューズ社は、世界最大の民間気象情報会社です。

そして、このウェザーニュース社の創業者 石橋 博良さんがこの本の著者でいらっしゃいます。

 

読ませて頂いて一番最初に感じたのは、ウェザーニュースにお勤めのみなさんは幸せだろうなぁ ということです。

私が考える「理想の会社」がほとんどそのまま現実としてそこにある… そんな印象さえ受けました。

自他ともに認める(一見すると)社長らしくない社長の石原さんは(新入社員でも石原社長ではなく石原さんと呼ぶのだそうです)、実は社長として一番大事な仕事を集中してやっていらっしゃる方なのだと思います。

逆に、「誰が見ても社長だよあの人は」という社長が本当に社長の仕事をきちんと認識してやっているかというと… 私の個人的な経験からいうとあまり多くはないと思います。

 

素晴らしい経営者が書かれた本ですからもちろんビジネス書としても良書だと思いますが、実は天気予報という身近なテーマについてほとんど何も知らなかったということも教えてくれる教養書でもあります。

例えば、戦争中は気象情報は機密事項になるので、市民が知ることは出来ないとか、気象予報士は実は(広域な)予報をしてはいけないとか…

 

個人的な思いが理由なのですが、あとがきで思わず涙が出そうになりました…。

「何でも自分ひとりでやろうとおもわないこと」「三人いれば経営はできる 作る人、売る人、数える人…」

 

理想の会社を創りたい方、理想の会社に勤めたい方、そして今の職場を理想の会社に近づけたいと思う方におすすめです。

会社のあるべき姿の良い例を示してくれる良書だと思います。

 

 

「ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇」

2011年7月14日 木曜日

昨日ご紹介した「優しい会社」と不思議な関係がある良書が「ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇 」です。

シリーズ合計の販売部数400万部を超えるベストセラー「ユダヤ人大富豪の教え」シリーズの第3弾です。

今回は感情と人間関係についてのお話です。

感情や人間関係はハッキリと目に見えるものではないためこのテーマについて書かれた本はどうしても抽象的になりがちです。また具体的に書かれたものは細かいことが多くなってしまって汎用性が薄くなりがちで応用しにくいという反面もあります。

ところが「ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇 」では、分かりやすい全体象を示してくれながら(汎用性が有り)、毎日の生活でどのようなことに気を付ければよいかということ(具体性)も書かれています。

そしてもちろん今回も泣かせます。 何故こんなに泣けるんだろうと思うくらい泣けちゃいます。(もちろん私が特に涙もろいのは否定しませんが…)

というわけで感情移入しやすい方は電車の中で読むときは要注意です。

 

優しい会社」との不思議な関係は両方とも人間関係の指南書であるということだけでなく、発売時期までほぼ同じだということです。

 

ちなみに「ユダヤ人大富豪の教え」シリーズをお読みになったことが無い方でも今回の本だけを先に読んでも大丈夫なようにできています。

もちろん第一作第二作と順番に読んで頂くと主人公の性格等が分かりやすいので理解度は深まると思います。

 

こちらは会社の人間関係だけでなく、家族や恋人との人間関係まで広くカバーしています。

今、心が少し疲れているとお感じの方、家族やパートナーとの関係に違和感や不安感をお持ちの方、自分のルーツを知りたい方に特におすすめしたいと思います。

 

「優しい会社」

2011年7月13日 水曜日

神田先生の「優しい会社」を読み終わりました。

いや なんだかとても感動してしまいました。

泣かせることを意識して書いていないとおっしゃっていますが、私は泣けてしまいました。

「創造」「拡大」「改善」「破壊」というサイクルが70年を周期に巡っている。

そして、それぞれの時代に生まれた人はそれぞれを役目を全うしていく…。

ストーリーは視聴率200%男の異名を持つ安達元一先生。

戦後の日本を基点とした70年の1周期を小説形式で分かりやすく描いてくださっています。

それぞれの世代の存在意義と行動の理由を理解するためのきっかけになる素晴らしい本だと思います。

人間関係(特に職場での)にお悩みの方には必ず何らかのヒントになることが書かれていると思います。

 

オススメです。

 

優しい会社 」はAmazonさんでどうぞ

 

 

神田先生の新しい本と予約特典

2011年6月13日 月曜日

私の尊敬する神田先生の新しい本「優しい会社」が出るそうです。

しかも今日と明日にAmazonで予約 すると特典として著者のお二人の対談の音声がダウンロードできるそうです。

ちなみにキャンペーンの応募ページはこちらです。

私もまんまと先生の巧みなマーケティングテクニックにやられてしまい早速予約です。 :)

『もの食う人びと』

2011年5月17日 火曜日

もの食う人びと』を読み終わったときの感想は「あ~ 面白かった」でした。

でもそれは値段が10万円と知らずに食べた超高級ラーメンを食べ終わったあとで「あ~ 美味しかった」と(まるで380円のラーメンを食べたかのように)言ったのと同じでした。

いきなり残飯を買わされたり、ジュゴンの肉を探し求めて旅をしたり、修道院に体験入門したら銃を持っている修道士がいたり、観覧車でフルコースを食べたり、刑務所の囚人と一緒に食事をしたり、コーヒー発祥の地でバターコーヒーを飲んだり…。

もちろん、食人の話や戦争、エイズの話などかなり深刻な場所で深刻な問題についても書かれています。

…が、ユーモラスな文書のおかげで「面白い」と感じたのです。

ところが、筆者のあとがきを読んでみると…。

まったく分かりません。 本当に理解できないんです。

私のような者でも理解できるように優しく書いて下さった本文を読んで、私は何か分かったつもりになっていましたが、実は何も分かっていなかったということなんだと思います。

解説できる方がいらしたら是非教えてください。お願いします。

脳からストレスを消す技術

2011年4月22日 金曜日

ストレスと言うと何となくつかみ所があるようでないような…。 心の疲れと言うのは気持ちの持ちようが大きく関係しているのでは…。

このように自分のことなのに分かっているようで分かっていないことを「脳からストレスを消す技術」は分かりやすく解説してくれます。

また、ストレスに強い体にするための方法も具体的に書かれています。

簡単にまとめると以下の通りです。

  1. 毎日規則正しい生活をし、特に朝は太陽の光をたくさん浴びる
  2. 午前中にリズミカルな運動を毎日5分以上行う(散歩、スクワット、深呼吸等々)
  3. たまってしまったストレスを解消するには感動で「泣く」ことがよい

 

個人的には、ストレス耐性を高めるための物質「セレトニン」はなんと、眠りを促進する物質「メラトニン」の材料にもなっているということが大きな発見でした。

つまり、ストレス耐性が低い、疲れた状態にある人はセレトニンが少ないため、メラトニンを効率的に作ることが出来ず結果として不眠症等の症状を引き起こすのだそうです。

目に見えないつかみ所のないものを分かりやすく解説してくれる「脳からストレスを消す技術」は、ストレスを感じている人にはもちろん より健康的な生活をしたいとお考えの方まで多くの方におすすめです。

もしドラが売れたのはドラッカーの力だけじゃない!?

2011年2月23日 水曜日

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』 通称「もしドラ」。

ある高校野球部のマネージャーがマネージャーの仕事を勉強するために勘違いして買ったドラッカーの「マネジメント」。

でも、本の内容を活用して実際にチームのマネージメントに活かしていく… 

ドラッカーの考え方を分かりやすく(しかも日本的に)教えてくれるということで大ベストセラーになりました。

でもこの本はドラッカーの分かりやすい解説書としてだけ売れたのではないと私は個人的に思っています。

この本は青春野球ストーリーとしても(つまり普通の小説として読んでも)素晴らしいのです。

つまり、ドラッカーの事がなくても十分に読める程面白いストーリーなのに、更にドラッカーの勉強まで出来るというので売れているだと思います。

ちなみに主人公の名前は「みなみ」…。 これは大ヒットした青春野球漫画の『タッチ』の主人公とおなじです。

私は恥ずかしながら電車の中で読んでいて感動のあまり思わず泣いてしまいました。

私の『号泣出来る本 ベスト10』には間違いなく入ります。 おすすめです!

良作!おしぼり漫画

2010年9月3日 金曜日

偶然見つけてしまったおしぼり漫画です。

久しぶりに熱中して漫画を読みました。 良作です!

テーマが「おしぼり」っというのももちろん面白いのですが、読んでいて元気がでます。

こんなに素晴らしい作品が無料で読めるなんて… 太っ腹です。

というか私がもしおしぼりが必要になったらこの漫画のスポンサーの会社さんからお借りしたいと思いましたから、宣伝効果もスゴイのかもしれません。

おしぼり漫画おすすめです。

頑張れドビィーくん!

Outliers -The Story of Success-

2010年2月2日 火曜日

二日連続で同じネタというのは恐縮なんですが、昨日ご紹介した「天才!成功する人々の法則」の原書のオーディオブックを見つけてしまいました。

実は見つけたのは昨日なんですが、内容の良し悪しが分からなかったのでまずは自分で聞いてからと思いAmazon.co.jpで注文…

そして今日届きました。

結論から申し上げますと、おすすめです。 音質良好、内容はもちろん良好、そしてなにより値段が安いです。CD7枚(約7時間分)で3500円です。

つまり1時間500円… 今時カラオケボックスだって平日でなきゃもっとします。 きっと英会話スクールは更にお金がかかるのでしょう。

英語を勉強したい方、英語力を維持したい方、良書は原典で!という方、そしてなによりも勉強したいけど時間が限られている方おすすめです!(CDを聞きながら勉強することもできますので)

使われている単語には専門用語も含まれますのでやや難しく感じるかもしれませんが、それでもスピードはゆっくりで明瞭にお話されるナレーターの方(一応ジャケットには作者による朗読と書いてありますが本当かどうかは分かりません)なのでかなり聞きやすいと思います。

また、難しい単語があっても何となくの意味は伝わってくるのではないかと思います。 もし1回目で意味が理解出来なくても2回、3回と聞けばきっと意味が分かるようになると思います。

以前にも書きましたが、オーディオブックの一番の魅力は、ながら勉強が出来ることです。 ipod等に取り込んでジムで聞けば、英会話とジムでの運動が同時にできてしまいます。

風呂に入りながらこのCDを聞くというのもあるでしょうし、私のように電車での移動時間をこのオーディオブックを聞いて過ごすというのも悪くない選択だと思います。

なにしろこの英会話教材は1時間500円で、しかも7時間以降はずっと無料。

自分の好きなところから始められますし、自分のペースですすめることができます。

自分の好きな箇所、タイミングで中断・繰り返し再生ができます。

しかもビジネス書ですからビジネスで使われる言葉も含まれていると思います。

ちなみに、ながら勉強は脳の活性化にもよいとテレビでやっていました。 

英語の勉強中の方は是非「天才!成功する人々の法則」の原書のオーディオブックをお試し下さい。

「天才!成功する人々の法則」

2010年2月1日 月曜日

天才! 成功する人々の法則」は、以前にご紹介させて頂いた「急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則」(ティッピングポイント)の作者 マルコム・グラッドウェル氏の本です。

今回もびっくりするお話がたくさん詰め込まれています。 非常に難解に思える疑問も著者の手にかかるとすっきりと納得してしまう単純な問題のように思えてしまうから不思議です。

そして何よりも読んでいて楽しいのです。 これは訳者の勝間和代氏のお力によるところも大きいのだと思います。

 

以下の質問の答えが「天才! 成功する人々の法則」には分かりやすく説明されています。

なぜカナダのアイスホッケーのスタープレイヤーには1月生まれが多いのか?

天才が作られるために必要な時間は何時間?

何故 人類史上最も裕福な富豪75人のほぼ2割が1831年~1840年生まれのアメリカ人なのか?

大韓航空に事故が多かった意外な理由とは? そしてどうやってその状況を劇的に改善したのか?

何故 アメリカの夏休みは日本より長いのか?

何故アジア人はアメリカ人より数学が得意な人が多いのか?(なぜアメリカ人に数学が苦手な人が多いのか?)

IQが高い人は必ず成功するか?

 

著者はこれらの例を用いて「天才は自己の能力だけで天才になったわけではない」ということを示しています。

逆を言えば、私達が考えがちな「私は生まれつき頭があまりよくないから…」とか「私にはセンスがないから」という言葉が実はまるっきり間違っている可能性を示してくれているのです!

これは私のような生まれつきの才能に乏しい者には朗報です。 更にこの本には日本人であることがちょっとうれしくなるメッセージもたくさんはいっているのです。

そのようなわけで気楽に読んでもスゴク楽しめます。

更に、一生懸命読んで自分のモノに出来たとしたら、ビジネスの現場や家庭で非常に大きな力にできる可能性が強いとも思います。

私の中ではトップ10に入る良書です。まだお読みでない方には是非おすすめしたいです。

 

天才! 成功する人々の法則」はAmazon.co.jpでどうぞ