またもやNHKの『いのちドラマチック』にやられました…。
今回私が観たのはトウモロコシについてです。
日本ではトウモロコシというとあまり多く消費していないイメージを私は持っていましたが、実はそれは大きな間違いだということを学びました。
例えば、肉。 牛、豚、鶏の全てがトウモロコシを大量に食べています。そしてその肉を食べる私達はトウモロコシを大量に食べているようなものなんだそうです。
特に牛は、草だけに比べてトウモロコシを食べさせることで4倍のスピードで成長するのだそうです!
ちなみに、最近話題のマグロの養殖にもトウモロコシが使われているのだそうです。
なんだか映画のマトリックスを思い出してしまいました。
それからサトウキビから作った砂糖の1.5倍の甘さのあるコーンシュガー(コーンシロップ)は多くの食品の調味料として使われているそうです。
特に炭酸飲料等では大量にコーンシロップが使われているのだそうです。
トウモロコシの生産量は全世界でおよそ年間8億トンで、これはカロリーベースで計算すると55億人が1年間生きていけるだけの量なのだそうです。
ん?
…んんんん?
トウモロコシだけで55億人が食べていける? もちろんトウモロコシの他に、麦、米、芋、豆もたくさん作られていますよね?
ん?
ということは世界中に飢餓で亡くなる方が大勢いるのは何故なんでしょうか?
実はどうやらそれは先ほど書いた「肉」に関係あるようなのです。
詳しいことは分かりませんが、人間がトウモロコシをそのまま食べるのと比べて、牛や鶏に食べさせて肉を食べる方がカロリーの効率は悪いことは想像ができます。
だって牛や鶏も生きるためにカロリーを消費しますから…。
なので55億人分が生きていけるカロリーのトウモロコシは肉になることで、きっと養える人が大きく減ってしまうでしょう…。
私はこれが食糧危機の原因の全てだとは思っていませんし、肉を食べるのをやめるべきだということを言いたいわけでもありません。
でも、トウモロコシだけでも55億人分の糧があるにも関わらず、今この瞬間にも飢えて亡くなる子供達がいる事実からは目を背けてはいけないとは思います。
ここでせっかくなのでもう少し自分なりにトウモロコシについて調べてみました。 するとまた一つ驚いた事実がありました。
日本は世界一のトウモロコシの輸入国なのです!
その量はなんと全世界の5分の1(20%)もあるのだそうです!
世界最大の生産国アメリカだけの輸出量に対する割合をみると2011年3月で約30%で、129万トンです!
最後にトウモロコシを食べたのはいつだったかなぁ?などとのんきなことを考えていましたが、ほとんど毎日必ずと言ってよいほどトウモロコシのお世話になっていることが分かりました。
そして、そのほぼ全てをアメリカを始めとする海外からの輸入に頼っているということも…
あ~ こんなことなら中学生の時もう少し社会の勉強一生懸命やっておけばよかったのかもしれません…。