前回は、音で学習するのが得意な方で文法を覚えるのが苦手という方は、中学生レベルの正しい英文をなるべく多く聞くことがよいのでは?とご提案させて頂きました。
今日は実際にTOEICのテストでそれをどのように活用するかについて書きたいと思います。
TOEICで文法の問題はリーディングセクションの Imcomplete Sentences(短文穴埋め問題)とText Completion(長文穴埋め問題)の2セクションで問題数の合計は52問です。
長文穴埋め問題は純粋な文法だけでなく読解力も必要ですので、短文穴埋め問題で考えていきます。
とここまできて文法の穴埋め問題の例題を私の文法力では作れないということに気付いてしまいました。 笑
ということで申し訳ございませんが、いつものように日本語の例です。(本当にTOEICで985点とったのか…)
例題
風( )吹けば桶屋が儲かる
a. は
b. を
c. に
d. が
ほとんどの方はこの文を見ただけで何が入るか分かってしまうと思います。 これこそがたくさんの正しい英文を聞く理由の一つです。
この問題の答えが見ただけで分かるのは以前にもこの文と全く同じ文を以前に見たことがあるからです。
ですから基本的な文を何度も聞いたり読んだりしているというのはそれ自体が強みになります。
でも、仮にもしこの文を知らなかったとしても答えることはできます。
それは一つ一つの選択肢をあてはめて、頭の中で読み上げてみる(黙読)することです。
そうすると意味を考えなくてもどれが正しい音か(しっくりくる音か)を感じることが出来るはずです。
風は吹くと、 風を吹くと、 風に吹くと、風が吹くと…
日本人で、「この場合の助詞は、主語がなんちゃらかんちゃらだから」と考えられる程の正確な知識を持った方は多くないのかもしれません。
そして、同じように英語を母国語とする方々の多くも文法の知識でなく音を使って判断しているのではないでしょうか?
ちなみに以前も書きましたが私はこの短文穴埋め問題を文法的に自信を持って答えられたのはほとんどありませんでした。
選択肢を埋め込み黙読してしっくりくる音を選択しました。
英語の文法の理解・暗記が苦手だという方に少しでも明るい気持ちになって頂ければ幸いです。
とはいえ、正しい英文をたくさん聞くと言ってもどうやってどのくらいという疑問は残りますよね。
それはまた別の機会にでも…。