‘映画’ カテゴリーのアーカイブ

人生ここにあり

2012年3月18日 日曜日

久しぶりに映画館で映画をみました。

しかもふらっと行くのではなく、見たい映画があるからわざわざ映画館まで選んでです。

人生ここにあり」は実話を基にしたイタリア映画です。

1978年のバザリア法によって多くの精神病院が閉鎖されたイタリア。

精神障がいをお持ちの方々が自分たちで「仕事」をし、社会の役にたち、そして自立を目指すお話です。

 

ハンディキャップと才能、呼び方は違うけれど同じことであることも多いのでは?と思ったります。

人と違うことは劣っているとか恥ずかしいことという考え方もあります。

でも人と違っているからこそ、その人が輝けることもある。

そんな気持ちを再認識させてくれた映画でした。

そもそも同じ人なんて二人といないわけですから、すべての人のすべてのことは人と違うことなんですよね。

 

私の個人的評価: 100点満点40点合格として… 50点

 

クロッシング(2008年アメリカ)

2012年3月16日 金曜日

久しぶりに暗い映画を観た気がします。

それも現実に地面に横たわっているようなじとっとした暗さです。

舞台はニューヨーク。3人の警察官はそれぞれ「不幸せ」な状態にあります。

潜入捜査に疲れ善悪の区別がぼやけてきた刑事。

環境の悪い家のおかげで妻が病気になり引っ越すための金策に奔走する麻薬捜査官。

無難に問題を避けて生きることだけ考え続け定年退職を目前にした警官。

この3人の物語が交わり(crossing)ながら最後は一カ所に…

 

派手さはなく、どちらかといえば坦々と進んで行く物語が余計に暗さを増しているのかもしれません。

私は結構好きですが、人によっては単調に感じ最後まで見られないかもしれません。

 

私の個人的評価: 100点満点40点合格として… 35点

シャッターアイランド

2012年2月15日 水曜日

インセプションをご紹介した時には何故か思い出しませんでしたが、同じディカプリオが主演のサスペンスです。

しかもこれらの映画は年子です。(1年違い)

偶然なのか、それとも今作がきっかけでインセプションにつながったのかは分かりませんが、なんとなく不思議なつながりを感じました。

精神病の犯罪者を収容する目的の孤島「シャッターアイランド」で起きた事件の調査のために島を訪れた捜査官である主人公。

調査を進めるにつれて数々の奇妙な情報が浮き上がってくる。

そして事件は思わぬ方向に…。

 

やっぱり大好きですねこういう謎がいっぱいでてくるお話。

インセプションはアクションが多かったですが、今作は静かな雰囲気のなかじっくりと世界観に入り込めます。

是非、二つとも併せてご覧頂き、不思議なつながりを感じて頂けたらと思います。

ちなみに私は今作の方が少しだけ好きです。

 

私の個人的評価: 100点満点40点合格として… 62点!

 

 

 

イキガミ

2012年2月10日 金曜日

原作の漫画を読むことなく観させて頂きました。

 

死ぬまでの時間が分かっている状態…

お国のために死んでいくというある種の理不尽…

やや極端にも思えるがそれほど非現実的でもない人口抑制策…

そしてなによりも共通の設定で人を変えるだけでいくつでも作れるドラマ…

この設定を考えた方は天才ですね。

 

いろいろと考えさせられることがありました。

暗い方だけ観ると落ち込むかもしれませんが、死ぬから生きることは美しいと思ってみると周りの人のありがたみを改めて感じられるのではないでしょうか?

 

私の個人的評価: 100点満点40点合格として… 45点

 

エンジェル ウォーズ

2012年2月2日 木曜日

予告編を観て面白そうとDVDを借りました。

結論から書きますと、人がプレイしているゲームの画面を横でみていて楽しめる人には結構おすすめです。

逆に、ゲームはやっぱり自分でやらなきゃ面白くないという方には少し不満が出るかもしれません。

というのもこの映画はつくりがゲームになっているからです。

ゲームですからストーリーは比較的シンプルですし、映像はすごくきれいで楽しめますがちょっと現実離れしすぎている感じもします。

でも人がプレイしているゲーム画面だと思うと結構楽しめます。

 

それからアメリカの映画なのに日本的「ゲーム」の要素がたくさん含まれています。

それも結構きちんと日本的というところと、「アメリカ人好みの日本的」が混ざっていて面白いです。

 

映画からゲームが作られるということは今までにたくさんありましたが、この映画はオリジナルのゲームがあるのでは?と思うくらいゲームから作られた映画のように感じました。(もしかしたら本当にそうだったかも?)

個人的には嫌いではないです。

 

私の個人的評価: 100点満点40点合格として… 39点

インセプション

2012年2月1日 水曜日

金曜日の夜よりは日曜日の夕方にお勧めしたい映画です。

というのもストーリーがやや複雑です。

ドンパチドカーンやラブラブスキ好きのようにあまり難しく考えずにリラックスして観たい映画とは少し違います。

主な舞台は人間の潜在意識です。具体的には夢の中という設定になっています。

人の夢の中で、その人の潜在意識に考えを「植えつける」というのが主人公のお仕事その中でのドラマです。

主演はレオナルド・ディカプリオ、そして我らが渡辺謙さんも出演されています。

世界観が幾重にも重なっているので今主人公はどの階層にいるのかを常に把握していないと迷ってしまいます。

でもその迷った感じも主人公と一緒に旅している気分が味わえて私は結構好きでした。

 

物語にどっぷりつかって現実を一瞬忘れて脳をリフレッシュしたいという方におすすめです。

 

 

私の個人的評価: 100点満点40点合格として… 60点!

 

ベストキッドって何かおかしい

2012年1月16日 月曜日

昨日ご紹介したベストキッド(2010)ですが、よく考えると んんん? となるようなおかしいことがあります。

みなさんご存知のように今作は、1984年のベストキッドのリメイクです。

ミヤギさんの役どころが今回のジャッキーなわけです。

あ なるほどと当たり前のように思っていましたが、ミヤギさんは空手を教えていたのです。

そして今回ジャッキーが教えたのはカンフー。 あれ?

 

原題を見てもおかしいのは分かります、今作も、オリジナルも原題は「The Karate Kid」(空手キッド)です。

今回のはカンフーキッドにしなきゃじゃなかったのかなぁ?と思いつつ、カンフーと空手の違いについて調べてみてまたびっくり。

Wikiによるとカンフーとは :

中国武術に限らず広く使用される用語で、中国武術で重要視される「練習・鍛錬・訓練の蓄積」の意である

 

つまりカンフーは、武術の種類の名前ではないということなんだそうです。

ちなみに空手についても調べてみると、中国の武術も入っているそうですが、沖縄が発祥の武術だそうです。

 

やっぱりハリウッド式だから駄目だなぁと思いながら、カンフーの本当の意味も知らない駄目な日本人は私でした…。

 

ベストキッド(2010)

2012年1月15日 日曜日

「ワックス塗る、ワックスとる」と言っても分からない人が増えてきた今日この頃ですが皆様どのようにお過ごしでしょうか?

ウィルスミスのご子息、ジェイデンと、ジャッキー・チェンの共演です。

アメリカから中国にお母さんの仕事の関係で引っ越し、地元の子供達にいじめられる主人公(ジェイデン)が、強くなりたいとアパートの管理人(ジャッキー)にカンフーを教えてもらって大会にでる…

といういつもの分かりやすいストーリーです。

今作の見所はやはり主役の二人ですが、特にジャッキーがスゴイです。

あ こんなよれよれにもなれるんだ…と驚くくらいの演技です。

これまでのジャッキーの中で一番好きな演技でした。

それからジェイデン君ですが、血のにじむような努力をされたのではないでしょうか?

体のキレがスゴイです。

ヒロイン役とのやり取りも現代っ子でありながら、ちょっと古風なところも見せたりで一つの見所です。

 

でも、ラストがちょっと残念でした。

ジェイデン君あんなに頑張ってきたのに、最後の決め技がなんとワイヤーアクションバリバリのマトリックス蹴り…。

う~ん 派手なのは派手ですけど、会席料理の最後にカップゼリーがデザートとしてでてきたみたいな違和感が…。

 

でも全体としては楽しめました。

 

私の個人的評価: 100点満点40点合格として… 45点

ソーシャルネットワーク(映画)

2012年1月7日 土曜日

日本でも使う方がかなり増えたFaceBookの創業者の話です。

FaceBookの誕生秘話的に観るおもしろさも十分にありますが、私は「3つの変」を軸に観ると更に楽しめるのではないかと思います。

それは:

  1. アメリカ人としての変
  2. エリートとしての変
  3. computer geekとしての変

アメリカ人の感覚は日本人からみると変だと感じることがあると思います。

これは単なる文化の違いと簡単に片付けられないものも多く含まれます。

それから、私のような凡人にとってはエリートと呼ばれる人達は変だと思うことがあります。

私の場合はほとんどやっかみが大きいですが…。

そして最後のcomputer geekとしての変です。

geekというのはマニアというかこだわりを持った人というか… 日本語でいうところのオタクという言葉に意味が少し似ているかもしれません。

本来は決して褒め言葉ではなく、むしろバカにする意味合いが強いです。

ただし、最近ではこのgeekと呼ばれたの人の中から一般的にも成功者と認められる人も出てきたので才能として捉えられることもあるようです。(ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、そして今作のマーク・ザッカーバーグ)

 

「ビジネスで成功するには、人と同じことを同じようにやっていたのではいけない。」とよく言われますが、人と違うことをやるには人と違う考え方をしなくてはいけないはずです。

そして人と違う考え方・行動こそが人から「変」だと言われるものだと思います。

その意味で、マーク・ザッカーバーグの成功は、アメリカ人としての変、エリートとしての変、そしてGeekとしての変の複合なのかもしれないと思いました。

それぞれの分類をしてみるとなかなか面白いことが見えてくると思います。

例えば、アメリカ人としての変以外は 同じ素養を持った日本人がいる可能性があるということですから…

 

私の個人的評価: 100点満点40点合格として… 50点

 

告白(映画)

2011年12月27日 火曜日

湊 かなえさんの同名小説が原作の作品です。

「共感」という次元を超えて登場人物の感情と「共振」してしまい気持ち悪いくらいです。

非日常的なシチュエーションなのに、あたかも自分が一度経験したことがあるかのようにごく自然に登場人物の感情が自分の中に生まれる…。

どうやってこれを実現しているのかは私にはまったく想像もつきませんが、これはもはや「洗脳」です。

もっとも自分では映画を見ているという認識もきちんと持ってはいますので洗脳とは違うのかもしれませんが…。

自分が安全であると分かっていながら、危険な状態に置かれた人の感情を持つことができるという不思議な体験、これがとても気持ちよく感じました。

何故なんでしょう?

この微妙な空気感こそ邦画の素晴らしさの一つだと私は思います。

 

私の個人的な評価: 100点満点、40点合格として 50点